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神田周辺・やすらぎグルメ  たまには贅沢にランチ鰻「亀とみ」

前から気になっていた店があります。

日本橋に向かう中央通り、室町4丁目の交差点を右折して少し行き、「室町砂場」がある角を曲がってしばらく、明治17年創業の暖簾を掲げている小体な店「亀とみ」です。ちなみに「亀とみ」の斜め前は、穴子の名店「玉ゐ」です。鰻丼1980円と店前に掲げられており、この場所で明治から続いている鰻屋さん、恐らくまっとうな鰻が食べられるのではないか、と前を通る度に思っていました。さて平日の午後1時少し前頃、入店してみるとテーブル席に4人の先客、あとは空き席。オーダーは鰻丼と決まっているのですが、一応メニューに目を通すと、豊富な一品料理、酒の肴、そして壁際には「而今」とか「飛露喜」といった銘酒の4合瓶が並んでいます。これは夜も楽しそう。

しばらくすると接待ランチらしい二人連れが降りてきたので、二階もあるのだと判りました。先客の四人組は70歳は軽く過ぎた様子の男性客。「浦高が」「大宮高校が」「春日部が」等と飛び交う言葉の端々から推察するに、どうやら埼玉にある中学のウン十年前の同期生らしく、いまや悠々自適の昼酒三昧。一人8000円通しの割り勘を払っていかれました。(丸聞こえなのですから)

そうこうしているうちに鰻丼到着。鰻丼にお吸い物(肝吸いにあらず)、しっかりした歯応えの沢庵をまじえた漬物というセット。鰻のサイズ、こんなものでしょう。ご飯はしっかりと詰められていて、鰻によくある硬めに炊いたご飯ではありません。(私は硬めが好きなのですが)肉厚の鰻ではありませんが、風味がありやわらかくて美味しい。久しぶりにちゃんとした鰻を口にした気がしました。やはり良心的な料金の某チェーン鰻店の鰻とは比べ物になりません。途中からご飯も馴染んできて完食しました。明治17年創業は伊達ではありません。もっと懐を温かくして夜来たら、満足度は上がるでしょう。でもご飯は硬めがいいな。

丁寧なお店の方の挨拶に見送られた約40分の滞在でした。(T生)

「亀とみ」

住所:東京都中央区日本橋室町4-1-13

ランチタイム:11~14時(土・日休み)