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【シニアヒストリー】福島恵以子さん(8)東日本大震災を機に被災地でも活動

新現役ネット内の読み聞かせのボランティアグループ「おはなしポケット」主要メンバーの福島恵以子さん。東日本大震災の被災地でも活動されています。

 2011年3月11日に東日本大震災が起き、自分たちに何ができるのか、自分たちの思いをどうかたちにすればいいのか分からずにいたとき、新現役ネットから被災地支援プロジェクトのお話をいただきました。

いい機会だからやってみようと、震災が起きた年の10月25日、気仙沼では初めての傾聴活動を行いました。

夕方から気仙沼大島に渡り宿泊。翌日も数十軒の傾聴活動をしましたが、見ず知らずの私たちには中々玄関の戸を開けて頂けなかったのが実情でした。

そばで遊んでいる子どもに話しかけたり、片づけをしたりしている方にお手伝いします!やらせてください!と、声を掛け、気長に・根気強くそれとなくきっかけを作り続けていくうちに、慣れ親しんで戸を開いて頂けるようになっていきました。

2回目の東北被災地訪問は気仙沼で傾聴、その日の夜に南三陸泊浜に移動。

次の日には、集会所でうどん打ちをし、絵本の読み聞かせや紙芝居をしたり歌ったりと、1泊2日で3つのプログラムを無事にこなすことができました。

うどん打ちの技は、震災後、新現役ネットの事務局からの呼び掛けで、製粉メーカーに伺い「早い、うまい、失敗しない」打ち方を覚えて実践に繋がり役立ちました。

新白河の避難所でうどん打ちと食事をしたお年寄りの方からは、「支援に来た人に調理してもらったものを食べるのと、自分たちの手で作ったものを食べるのとではやっぱりひと味違う」ととても喜んでもらえました。

うどんが嫌いだった男の子から「自分で作ったうどんはとてもおいしい。僕はうどんが好きになった」と言ってもらえたことが印象に残っています。

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(福島恵以子さんプロフィール)

東京都浅草生まれ。人材育成コンサルタント業を営む。「NPO法人新現役ネット」では、読み聞かせのボランティアグループ「おはなしポケット」の創設(2009年)から携わり、主要メンバーとして活躍。東日本大震災後は、東北被災地でも活動。