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能「蝉丸(せみまる)」

蝉丸は、平安前期の歌人として実在の人物です。しかし、生没年を含め、その人物像は詳しくはわかっておらず、様々な伝承が残っています。

前回のブログで、小倉百人一首の「蝉丸」を取りあげましたが、能にも「蝉丸」という演目があり、

能においては、延喜帝(醍醐天皇)の第四皇子として生まれ、琵琶の名手で盲目であった人物として描かれています。

舞台は、蝉丸が臣下をともない逢坂山へ向かう場面から始まります。勅命により、都をはなれ逢坂山で過ごすことになったのです。臣下たちは去り、蝉丸は出家のいでたちでたったひとり、なぐさみに琵琶を弾いています。

そこへ蝉丸の姉で放浪の身となった第三皇女の逆髪(さかがみ)が通りかかり、琵琶の音色に導かれた姉と弟は再会をはたすのでした。手をとって互いの無事を喜びつつも、我が身の悲運を嘆きあうシーンは胸が苦しくなります。

やがて、逆髪は蝉丸と別れ、再び放浪の旅にでるのでした。

「これやこの 行くもかえるも 別れつつ   しるも知らぬも 逢坂の関」

後撰和歌集にも収められたこの和歌が一層味わい深く感じられる物語です。

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滋賀県大津市の逢坂山には「関蝉丸神社」があり、蝉丸の伝説を今日に伝えています。

 

事務局:ふな


蝉丸(せみまる)ルール

平成30年も残すところ2週間あまり、街はクリスマス飾りとお正月の飾りの混在するウキウキモードです。

「平成最後の」クリスマスとお正月、皆さまはどのように過ごされますか?

お正月の定番遊びのひとつ「小倉百人一首かるた」、「上の句」を読んでいる途中に「下の句」の札を取れる人に憧れていました。

「坊主めくり」も年齢問わず楽しめ、根強い人気ですね。

絵札だけの100枚を山にして順番で1枚ずつ引いていき、山がなくなった時点での手札の多さを競うシンプルなゲームながら、“坊主”を引くと手札をぜんぶ捨て、“姫”を引くと捨て札をもらえるという基本ルールによってドンデン返しのチャンスが最後まであり、大いに盛り上がれます。

そしてこの「坊主めくり」をさらに盛り上げるのが、自然発生したと思われるローカルルールでしょう。代表的なものをふたつご紹介します。

ひとつめは「天皇ルール」
札に“天皇”と書かれているのは「天智天皇」「持統天皇」「光孝天皇」の3枚です。わたしの地元では、この札を引いたら、一番多く持ち札を持っている人の札を全部もらえるというルールでした。“姫札”でもある「持統天皇」をひくと、それに加えて捨て場の札も取れるというなかなかの一攫千金。

もうひとつは「蝉丸ルール」です。
蝉丸は“坊主札”ですが頭巾をかぶり、蝉丸(せみまる)という覚えやすい名前のためか、百人一首で最初に覚えたという方も多いと思います。

「これやこの 行くもかえるも 別れては 知るもしらぬも 逢坂の関」この句は、100首のなかで濁点がない唯一の札だそうです。

“蝉丸”を引いたときのルールはバリエーションが多く、一回休み、というユルいものから、引いた人以外全員が持ち札を捨てる、はたまた引いた時点でその人の負け、いわばサドンデスというものまで、色々とあるようです。

皆さまの学生時代、ご地元では、どのようなローカルルールでしたか?

年末年始、ルールを色々にアレンジして盛り上がるのも良いですね。


事務局:ふな

自分へのご褒美

いつの頃からか「自分へのご褒美」という言葉がすっかり定着しましたね。目標にむかって時間や労力をかけて頑張るとき、お気に入りのものをところどころでゲットしつつ進むと、やる気も持続しますよね。

昨日の第2回ワンデー講座では、そんな自分へのご褒美に「ビーズアクセサリー」を手作りしました。

新現役ネットが創業支援でお付き合いしております「株式会社KITAMURA」の北村由紀子氏を講師に迎え、じきじきの手ほどきで素敵な作品が仕上がりました。

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使用する工具もこんな風にコンパクトにまとまって

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 カーディガンに、スカーフに、和装の羽織紐にも使えます。

 アイディア次第でいろいろに使える素敵なアクセサリー、どうぞたくさん使ってくださいね。

 

事務局:ふな