新現役!シニアわくわくブログ

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東京散歩「小金井と国分寺で紅葉狩り」

師走とは思えないポカポカ陽気のなか、湧き水が流れる国分寺崖線(がいせん)の「はけの道」に沿って、アップダウンの道を楽しみつつ歩きました。

第131回 東京散歩

実施日:平成30年12月4日(火曜)

行程:JR武蔵小金井駅 ⇒金蔵院 ⇒三楽の森 ⇒貫井神社 ⇒殿ヶ谷戸庭園(国の名勝) ⇒昼食

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金蔵院にある「ムクの大木」小金井市指定天然記念物

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モミジ:出猩々(でしょうじょう) 新芽の時は真っ赤な葉が、夏には緑色に変わり、晩秋ふたたび赤くなる
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懐かしい風景の野川

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貫井神社(境内には、東京の湧水57選に選ばれた湧き水が)

湧き水が豊富で枯れることがなく、また稲の生育にちょうど良い温度であったことから大きな実りをもたらし「黄金井」(こがねい)と呼ばれ、「小金井」の名の由来となったとのこと。驚いたのは、貫井神社のお向かいには近年まで湧き水をひいた市民プールがあったそうです。湧き水の豊富さを物語るエピソードですね。

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左)万両(まんりょう) 右)散りモミジ

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水面に浮かぶモミジの下をキンギョが泳ぐ

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多行松(たぎょうしょう) アカマツの品種で根元からたくさんの幹が枝分かれしている

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殿ヶ谷戸庭園 

殿ヶ谷戸庭園は見どころが多く、芝庭のイロハモミジや冬支度に雪吊りがほどこされた松、竹林(孟宗竹)、ツワブキの咲く湧き水と滝などどれも素晴らしかったです。なかでも、紅葉亭から見下ろす紅葉と池の眺めは絶景でした。吹く風にモミジが舞う様子は、うっとりするほど美しく、今日という日に感謝した一日でした。

ご参加の皆さま、ありがとうございました。

事務局:ふな
 

キネマスキーの<たかが映画、されど映画>(その14)「老いること」の切なさ ー「ぼけますから、よろしくお願いします」を観てー

心に迫る秀逸なドキュメンタリー映画に出会った。

女流ドキュメンタリー作家信友直子さん監督・撮影・語りの「ぼけますから、よろしくお願いします」である。

 全国数館の単館上演が、またたく間にドキュメンタリーにはまれな大ヒットとなり、現在は全国70館以上でのロングランとなっている。

信友さんは、広島県呉市に住む98歳の父親と89歳の母親のここ四年ほどの日々に向けて、一人娘としてまた冷徹なドキュメンタリー制作者としてひたすらカメラを回し続けた。

腰が曲がって歩行もおぼつかない父親とアルツハイマー型認知症を発症した母親とがお互いを支えながら過ごす毎日は、人が「老いる」ことの愛おしさと切なさに満ち、たまに帰省する娘がこれを見守る優しさと相まって、観る人の心に沁み渡る。

 「男子厨房に入らず」を広言する昔気質の父親が、老妻の認知症進行に接し、炊事、洗濯、掃除、繕い物、買い物、ゴミ出しなど、家事のすべてを笑顔で引き受ける。東京で暮らす娘には、「かあさんのことは全部自分がなんとかするから、お前は東京で一生懸命仕事をしなさい。」と言い切る。この父親のなんとカッコいいことか。

 家族の不幸を転機として互いの絆をより深めあうこの三人の親娘のあり様が、私自らの晩節に向けてのエールとも感じられ、人生100年の今、他人事ではない示唆を内包するシニア必見の秀作であろう。

 

 <キネマスキーのプロフィール>
年齢・国籍不明。「単館荒らしのキネマスキー」を自称し、あまり世上の上らぬマイナーでオタクな映画世界の徘徊者。7年ほど前から、NPO法人新現役ネットの映画講座「シネマの迷宮」を主宰。


*新現役ネット映画サロン「シネマの迷宮 この映画知ってる?」
日時:毎月第一土曜日 13:30~
場所:NPO法人新現役ネット田町会議室(JR田町駅三田口至近)
お問い合わせ:03-5730-0161

湘南探訪「鎌倉・一条恵観山荘と浄妙寺の紅葉を楽しむ」

実施日:11月26日(月)

 

秋晴れに恵まれた晩秋の一日、鎌倉散策を行いました。

鎌倉駅からバスに乗り、「浄妙寺」下車。臨済宗の古刹の浄妙寺は枯山水の庭園と紅葉を楽しむ予定でしたが、今年の夏の異常気象で塩害が発生して、イチョウやモミジも茶色に

変色している樹が多くみられました。

 

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ここから歩いてすぐの「一条恵観山荘」は、昨年庭園が一般公開されたばかりの鎌倉の新名所です。

後陽成天皇の第九皇子で摂州・関白を二度務めた一条恵観の山荘が移築されたもの。一条恵観は和歌、茶の湯、能楽、立花、香などの文化に精通していただけに、山荘は外から見るとわびた民家風の建物ですが、内部は雅な造作が散りばめられています。

京都にある「桂離宮」「修学院離宮」が同時期の建物として有名です。

 

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山荘内部は予約制で見学が出来ます。

 杉戸には当時描かれた絵を見ることができます。当時の宮中の文化を伝えてくれる資料ともなっています。

 

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素朴な建材とは対照的に、障子や襖には細やかな技巧が凝らされています。

能楽師でもある紋付袴のご案人が鍛えられた声で丁寧に説明をしてくださいます。

 

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庭に側には「滑川」が流れ、かわせみの鳴く声も聞こえます。(残念ながら姿は見えず)

鳥のさえずり、川のせせらぎに癒されるひととき。

 

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皆様も、予約を取り、体験されることをお薦めします。

 

(事務局hana)