実施日:11月26日(月)
秋晴れに恵まれた晩秋の一日、鎌倉散策を行いました。
鎌倉駅からバスに乗り、「浄妙寺」下車。臨済宗の古刹の浄妙寺は枯山水の庭園と紅葉を楽しむ予定でしたが、今年の夏の異常気象で塩害が発生して、イチョウやモミジも茶色に
変色している樹が多くみられました。
ここから歩いてすぐの「一条恵観山荘」は、昨年庭園が一般公開されたばかりの鎌倉の新名所です。
後陽成天皇の第九皇子で摂州・関白を二度務めた一条恵観の山荘が移築されたもの。一条恵観は和歌、茶の湯、能楽、立花、香などの文化に精通していただけに、山荘は外から見るとわびた民家風の建物ですが、内部は雅な造作が散りばめられています。
京都にある「桂離宮」「修学院離宮」が同時期の建物として有名です。
山荘内部は予約制で見学が出来ます。
杉戸には当時描かれた絵を見ることができます。当時の宮中の文化を伝えてくれる資料ともなっています。
素朴な建材とは対照的に、障子や襖には細やかな技巧が凝らされています。
能楽師でもある紋付袴のご案人が鍛えられた声で丁寧に説明をしてくださいます。
庭に側には「滑川」が流れ、かわせみの鳴く声も聞こえます。(残念ながら姿は見えず)
鳥のさえずり、川のせせらぎに癒されるひととき。
皆様も、予約を取り、体験されることをお薦めします。
(事務局hana)