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東京散歩「巣鴨の菊まつり」

第130回目の東京散歩は巣鴨周辺を巡りました。好天のもと見ごろを迎えた菊をめでながら、中山道の立場(たてば)として江戸時代から賑わった巣鴨の街歩きで、大いにリフレッシュしました。

実施日:平成30年11月14日(水曜)

行程:都営地下鉄「西巣鴨駅」→鴨台観音堂(菊祭り)→善養寺→本妙寺→染井霊園→ 真性寺(江戸六地蔵、菊祭り)→とげぬき地蔵「高岩寺」(菊祭り)→昼食

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「鴨台観音堂(鴨台さざえ堂)」往路と復路が交わることのない二重螺旋構造の回廊です。
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《すがも花街道プロジェクト》西巣鴨から巣鴨を四季折々の花で彩るプロジェクトが進行中

ここからは、巡ったお寺を紹介したいと思います。

善養寺は、天台宗の寺院で、寛永年間には上野にありましたが、鉄道用地にかかるということで明治45年に西巣鴨に移転。本堂には高さ約3メートルの木造閻魔(えんま)座像が鎮座し、江戸三大閻魔の一つとして親しまれてきました。境内の尾形乾山(尾形光琳の実弟)のお墓をお参りしました。

妙行寺は、もとは四谷にあった寺院で「四谷怪談」で知られるお岩さんのお墓があります。ここに眠る「おいわ」さんは実在の人物で、御家人・田宮伊右衛門を支えた善良な妻「於岩」です。美談として知られた於岩さんにあやかって、それとは反対の怪談話が作られたとのこと。現代でも四谷怪談を上演する際には映画や演劇の関係者が参詣する場所だそうです。

本妙寺は、明治43年の巣鴨への移転前には本郷丸山にあり、江戸城天守(閣)をはじめ江戸市中を焼きつくした明暦の大火(めいれきのたいか 1657年旧暦1月)の火元と言われ、犠牲となった方のための供養塔がありました。火事の原因は、檀家の娘の供養のために燎火に投じた振り袖が舞い上ったこととされ、この大火は「振袖火事」ともいわれます。しかし色々な説があり、「本妙寺火元引き受け説」も語られています。

火事の後、江戸の町は市街地が整備され、今日の東京の町並みの原型ができました。

境内の遠山左衛門尉景元(通称:遠山の金さん)、剣豪 千葉周作の墓などお参りしました。 

染井霊園は、明治7年開園で桜の古木が点在しています。お花見の桜として有名な「ソメイヨシノ」はこのあたりが染井村と呼ばれ植木屋が多くあった江戸期、品種改良して幕末に売り出された桜です。二葉亭四迷、岡倉天心、高村光雲、光太郎・智恵子夫妻などのお墓をお参りしました。

 

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眞性寺のお地蔵さま(江戸六地蔵のひとつ)
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左)巣鴨の植木職人が発明したという「菊の懸崖(けんがい)造り」

高岩寺は、「とげぬき地蔵尊」の名で親しまれる曹洞宗のお寺です。400年ほど前に江戸湯島に開かれ、その後の移転ののち、巣鴨には明治24年に移ってきました。ご本尊、延命地蔵菩薩の御影(おみかげ)が手のひらにのる大きさの和紙に描かれ、高岩寺本堂で授与されています。

 

お昼は「お地蔵御膳」をいただきました。

巣鴨の商店街にも詳しい小林講師からオススメのお店も教えていただきましたね。

 

次回の東京散歩は、小金井と国分寺の庭園めぐりです。楽しみになさっていてください。

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事務局:ふな