新現役!シニアわくわくブログ

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湘南探訪「小田原文学館など小田原界隈を巡る」

初冬の暖かな一日、小田原の街を散策しました。

小田原といえば「小田原城」。

周辺は城址公園として整備されています。昭和に入ってから天守閣やいくつかの門も復元されましたが、崩れた石垣はそのままに残り歴史が偲ばれます。

 

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11月15日は「七・五・三」でした。

二宮神社では両親や祖父母に付き添われて晴れ着を着てお参りをする子供達に出会いました。

二宮尊徳ゆかりの報徳二宮神社は明治創建ですが、本殿も堂々として素敵です。

 

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 小田原文学館

住宅地の中に立つ文学館は元伯爵の別邸。スペインから輸入した瓦を用いて洋風のつくりでサンルームやベランダもあるおしゃれな建物。生誕110年記念として北原武夫展が開催中でした。同じ敷地の奥に進むと北原白秋童謡館(修復中)や尾崎一雄の書斎を見ることができます。

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昼食は文学館から歩いてすぐのお食事処で。

落ち着いたお部屋と応対で快い疲れを癒しました。

 

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初冬の静かな「御幸の浜」

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事務局hana

 

 

第12回南三陸町泊浜支援ツアー(泊浜結いの会第2回目)

11月12日(日)〜13日(月)東日本大震災の被災地支援として「第12回南三陸町泊浜支援ツアー(泊浜結いの会第2回目)」が行われました。

今回は70歳から80歳までの12名の方の参加です。(+事務局2名)
 

JR東北新幹線「くりこま高原駅」集合後、まずは南三陸旧防災センターへ。
高台化が進んでいて、訪れるたびに道が変わっています。

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さんさん商店街で買い物後、宿泊する高倉荘へ。
その後、泊浜漁港に行き、会員の皆様に寄金協力をいただいた、番屋やクレーンを見学。

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夜は泊浜契約会高橋会長を囲む交流会。

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翌日

朝食後、地元海産物問屋で買い物。


会員の大島さん手作りの学童用体操着袋を現地の名足小学校へもっていき、
校長先生にお渡ししました。

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来春の新入生を中心に渡していただけるとのこと。


平成の森仮設住宅の方たちの集会所・あづま~れでいまだ仮設住宅に住む方と懇親し。
東北本線新田駅近くのレストランで昼食。

※平成の森仮設住宅には、いまだ30~40名の方が住まわれている状況です。


くりこま高原駅にて解散となりました。


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皆さんは、あの時のことを覚えていますか。
災害は忘れたころにやってきます。

 

契約会会長の高橋さんも交流会で災害時のことについて語ってくれました。


・避難場所をきちんと認識しておくこと。
・距離よりも高さのあるところに逃げるということ。
・普段からの備え。(頭巾やヘルメット、寒さ対策のヤッケ、長靴、ろうそく 等々)
・何かを取りに帰ってしまい亡くなった方がおおいこと。(命より大切なもの?)

いろいろ話してくれましたが、
それでも、都会での災害は東日本大震災の東北の教訓が役に立たないこともある。と。

 

・トイレのこと。(田舎はちょっと草むらにということが可能ですが、水道が止まりった都会。どうしますか。)
・高台のこと(高台なんて都会には見かけません。ビルは安全ですか。高さは大丈夫ですか。)
・ビルが立ち並ぶオフィス街での落下物。(看板、ガラスが落ちてきたとき、頭は保護できますか。とっさのサンダル履きで歩けないこと。怪我することもあります。)
・津波の経験がないこと。(想像がつかないということは、大丈夫だろうという過信が命を落とすことになります。)

 

自分の命は自分で守る。
自分のことは自分でなんとかする。
そのためには、事前の備えが重要になってきます。
参加した方が、
「知って、伝えることができることだ。」と話してくれました。


ぜひ、同世代のシニアという世代の人に、今回、学んだことを伝え、ともに考え、
災害時
自分の命は自分で守り、さらには、大切な人も助けることができるようになってほしいと思います。
 
また、一般消費者として買い物をするとき、
この食べ物はどこで作っているんだろう。を考えて買い物をしていますか。


日本は自給率が低く、ほとんどを輸入に頼っています。
国内自給率を高めるためにも、
同じ日本に住む日本の一次産業の人たちが生業を続けていってもらうためにも。
選んで買って食べていってほしいと思います。


「気にかけてはいたけど、なにもできなかった。」
震災後から、ずっとそう思わている方もいらっしゃると思います。
その方は、「だけど、なにもしないうちに死なないでよかった。」
と続けられました。

 

直接現地に足を運ぶことで、
知ることができること。
感じることができること。が、いろいろあると思います。

 

(すずき)

 

先週の新聞書評欄から(5)

日経新聞に目を通す機会が少ない方を対象に、11月4日(土)の書評欄を眺めます。

文庫の売上げランキングでは、カズオ・イシグロの著作が1~4位を独占しています。ノーベル賞のもたらす波及効果はすごい!

書評委員による書評は、まず「スティグリッツのラーニング・ソサイエティ」(スティグリッツ他著・薮下史郎監訳・東洋経済新報社)。経済発展に伴う技術や産業政策の観点からラーニングを論じたもの。スティグリッツは高名なノーベル経済学賞受賞者。「ライティングクラブ」(姜英淑著・文茶影訳・現代企画室)は、韓国の名もなき素人作家たちの話。「私」の読書体験に基づく成長小説の要素もあるらしい。「千の扉」(柴崎友香著・中央公論新社)。「千の扉」とは巨大な都営住宅のこと。戦後70年、団地に住んだ多くの人とその歴史を背景に、様々な小さな物語が語られる。「PANA通信社と戦後日本」(岩間優希著・人文書院)、2013年に時事通信フォトと改名された一小通信社の歴史から、「アジアの情報発信をめぐる戦後日本の挑戦と挫折」を描き出す。「三木淳と『ライフ』の時代」(須田慎太郎著・平凡社)は、日本で最初に「ライフ」の正式カメラマンになった三木淳の小説的評伝。以上、例によって5本です。

その他、掘り起こせばどんどん出てくる実態を日中の研究者がまとめた「文化大革命」(明大現代中国研究所他編・白水社)や、1946年に英国全土で生まれた約7万人の人々の生活の追跡記録「ライフ・プロジェクト」(ピアソン著・大田直子訳・みすず書房)などが興味を惹きます。

今回は「戦後」を座標軸に据えると引っかかる作品が多く、そういう意図で編集したのかしら、と勘繰りたくなるほどです。特に「PANA…」と「三木淳…」は時代と舞台がダブり、共にジャーナリズムの話なので、併せて読むと相乗効果が出そうです。

最後にもう一冊。遺伝子組み換え技術の先に懸念される遺伝子操作のよる人類の誕生。そして一旦タブーが破られれば、優生思想という悪魔の論理が頭をもたげる。「デザイナー・ベビー」(ノフラー著・中山潤一訳・丸善出版)は、遺伝子治療にも一定の評価を与えつつ、しかし目前にある「危機」をテーマに、アメリカの生物学者が著した本です。(ターサン)