新現役!シニアわくわくブログ

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キネマスキーの<たかが映画 されど映画>(その17) 本年度アカデミー賞に思うこと  ― “マイノリティ”という名のマジョリティ―

アメリカ映画の歴史は、アメリカという国家への抵抗という側面がある。

今年のアカデミー賞も、内政的にも国際的にも「独善」と「分断」をもたらしているトランプ政権への批判と警鐘を表出した結果となった。

作品賞にノミネートされた映画のほとんどが、人種差別、LGBT、メキシコ系といったアメリカ社会の“マイノリティ”を扱った作品であり、主要六部門受賞の過半がやはり“マイノリティ”であったことは、アメリカ映画界からの政治的な主張と断じてよかろう。
アメリカ映画の近代史を総括的に顧みれば、国家的な意思を背負った独占的映画資本への抵抗であり反共的国家圧力との戦いであったわけで、この伝統が反トランプといっていい受賞結果に象徴されたのであろう。

アメリカ社会における“マイノリティ”がハリウッドの映画社会のマジョリティになりつつあるこの社会的主張が、今後のアメリカ映画そのものの本質的な変貌につながるとは思えないが、今回の受賞結果を見る限り、映画作品そのものの質的評価をいささか歪めることになったのでは危惧しているのは私だけか。「万引き家族」のごとき凡作が高評価を得ている日本の映画社会の能天気振りは論外としても。 

<キネマスキーのプロフィール>

年齢・国籍不詳。「単館荒らしのキネマスキー」を自称し、余り世上に上らぬマイナーでおタクな映画世界の徘徊者。7年ほど前から、NPO法人新現役ネットの映画講座「シネマの迷宮」を主宰。

*新現役ネット映画サロン「シネマの迷宮 この映画知ってる?」

 日時:毎月第一土曜日 13:30~

 場所:NPO法人新現役ネット田町会議室(JR田町駅三田口至近)

    お問い合わせ:03-5730-0161

 

西アフリカの民族楽器コラを聴く

先週、中目黒GTプラザホールで、日本中近東アフリカ婦人会が主催する「西アフリカの民族音楽コラを聴くひととき」という演奏会に参加した。コラ(Kora)というのは、西アフリカのセネガル、ザンビア、マリ、ギニア、ブルキナファソなどの国々で300年以上に亘って受け継がれてきた伝統的な民族楽器で、長いネックとヒョウタンを半分に切った共鳴胴、21本の弦が特徴。ハープやギターの原型とも言われている。筆者も、現役時代、長年に亘って中東・アフリカ諸国との貿易取引に携わり、駐在経験もあるので懐かしさがあって参加申し込みをしたのだが、正直、音楽性の高さには余り期待していなかった。ところが演奏が始まるや否や、浅薄な音楽知識に基づく筆者の予想は見事に外れ、コラが紡ぎ出す音色は大変美しく落ち着いたもので「えっ!」と思わされた。6曲演奏されたが、いずれも哀愁を帯びた抒情豊かな癒される曲でイージーリスニングやマインドフルネスのBGMとしても充分使える。今回も、世の中には知らない良いものが色々あるなと再認識した一時でした。

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(事務局:TARO)

Twitter表紙写真

新現役ネット公式Twitterの表紙写真を更新しました。

写真の提供は、新現役ネット写真同好会会員の山本英昭さんです。

ツイッターへは以下 ↓ URLをクリックください。

https://twitter.com/shingeneki_tky

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場所:角館(秋田県)

日時:2018年4月27日

撮影の狙い:有名な角館の武家屋敷町の枝垂れ桜の華やかさ、豪華さを表現したいという思いで撮影

カメラ:オリンパスE-M1

レンズ:1240mm F2.8

写真データ:絞り(F)8.0

シャッタースピード 1/80

ISO 200

露出補正 +0.7

ホワイトバランス 5684

撮影時に配慮なさったことは、背景も明瞭にするため絞りは8.0とし、又、華やかな色彩を出すためホワイトバランスは5684K、露出補正をプラス側に+0.7とされたとのことです。

貴重なお写真のご提供、ありがとうございました!

 

新現役ネット事務局