新型コロナウイルスは世界中のあらゆる分野に甚大な影響を与えていますが、多くの芸術家からも発表の場を奪いました。日本においては、2020年2月末以降、コンサートホールや大劇場は言うに及ばずライブハウスなどの小規模施設に至るまで、公演予定のほぼ全てが中止となりました。
多岐に渡る準備、時間を必要とする稽古、多くの人の努力の結晶である舞台がなくなり、集客によって成り立つ興行界はかつてない危機を迎えました。そのようなアーティストや文化芸術団体に対しておこなった地方自治体の支援活動のなかで、東京都は「アートにエールを!東京プロジェクト」と銘打ち、動画作成への支援を実施しました。
動画による発信は、withコロナ時代の大きな選択肢。このアートにエールを!プロジェクトに採択された作品をいくつかご紹介したいと思います。7月中旬以降、徐々に劇場なども再開していますが、感染者の発現によって中断するケースも起きています。心がすさむ厳しい現状にあってこそ、文化芸術の必要性を感じます。
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■「花鳥風月の宿」
山井綱雄(能楽)/山中信人(津軽三味線)
花鳥風月こそ安住の宿、コロナ禍後の生き方を日本伝統文化の視点で新たに描く
⇒ https://cheerforart.jp/detail/402
■「小さな空(武満徹)」
松平敬(一人の声の多重録音・音源編集・動画編集)
⇒ https://cheerforart.jp/detail/1076
■ オペラ歌手が自宅から「トゥーランドット」
⇒ https://cheerforart.jp/detail/1134
■「動画でミニコンサート」
高橋香緒里(ソプラノ)/細貝柊(ピアノ)
歌劇《ジャンニ・スキッキ》より「私のお父さん」
歌劇《ラ・ボエーム》より「私が街を歩くと」
⇒ https://cheerforart.jp/detail/847
■「無伴奏ヴァイオリンの世界」
西尾恵子
ゴダール(仏1849-1895)、ヒンデミット(独1895-1963)、プロコフィエフ(露1891-1953)3人の作曲家によるバイオリンソナタ
⇒ https://cheerforart.jp/detail/925
■コントラバス奏者のレジェンド8人による、
楽曲「アメイジンググレイス」
石川滋、斎藤輝彦、黒木岩寿、吉田秀、赤池光治、石川浩之、山本修、齋藤順
⇒ https://cheerforart.jp/detail/797
(事務局:ふな)