コロナが収束したら心静かに仏像に会いにゆきませんか。
遠くでなくても近隣の寺院でも仏像が公開される機会があると思います。そのようなとき「知っていればなお楽しい」ための講座です。
開催日:2021年7月20日(火) 14:00~15:30
開催場所:新現役ネット田町会議室またはZoom参加
参加費:正会員:1,000円 準会員:1,500円 一般参加者:1,500円
仏教が日本に伝わった欽明天皇の時代(538年頃)以来、数多くの仏像がつくられ続けてきました。
木、金属、漆、石、土等、多くの素材で作られましたが、わが国の樹種の多さを背景に、現存する仏像で国が定める指定文化財のうち木彫像が90%を超えています。
飛鳥時代には主にクスノキ、天平時代にはカヤ、平安時代にはヒノキが多く使われました。平安後期から鎌倉時代にかけてはケヤキ、カツラ、トチノキ等を使った特徴ある地方仏も多く作られました。
さらに江戸時代には円空等により身近なサクラ、スギ、イチョウ等を用材として型にとらわれない仏像も作られました。 それぞれの時代や地域によって使われた用材の流行にも特徴があります。なぜその樹種が選ばれたのか、時代背景と共に使われた樹木の特徴等についてもお話しいたします。
仏像は仏教思想を反映した決まり事を守って仏師により心を込めて作られたので、信仰の対象として無限の価値があります。現在残っている仏像は奇跡的に焼失等を免れたごくわずかにすぎない貴重なものです。
講師は森林インストラクターとして活躍している菅原啓之さん。