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#肩凝り、この身近で厄介な病い

 先日、NHKの「ためしてガッテン」という情報番組で、肩凝りの簡単な解消運動を紹介していました。それをきっかけに肩凝りについていろいろ調べてみると、日本人と肩凝りの深い因果関係がわかってきました。

 誰もが、肩凝りに悩まされた経験はお持ちではないでしょうか。若い頃は想像もしていなかった、首と肩の付け根を中心としただるさや痛さ。これを改善するために、整体やマッサージに通ったり、柱の角でグリグリやったり、孫の「肩もみ券」を買ってトントンしてもらったり……。ところが、外国映画や小説で、「肩が凝った」という場面に出会わせたことがあるでしょうか?英語で肩はshoulderですが、shoulderは肩関節のあたりをさす用語で、肩凝りの部位をさすのに相応しいのは、むしろneckのようです。stiff neckと表現するのが一般的らしいですが、これはうなじの硬直状態という意味で、日本人の云う「肩凝り」とちょっとニュアンスが違いますね。

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↑ 肩凝り、というより首の凝りですね。

 

  では外国人には肩凝りはないのでしょうか?オランダで、コンピューターを扱っている職場で調査したところ、最も多かった身体症状は頸部(neck)及び肩(shoulder)であり、彼らも肩凝りに似た症状に悩んでいるようです。

  さきの「ためしてガッテン」に出演して、簡単な肩こり解消運動を紹介していた東北大学の井樋教授は、肩凝りについての臨床研究を国分正一東北大学名誉教授から学んだ、といっていました。日本人の十人に一人が悩んでいる頸部痛・肩凝り・腰痛は、複雑で原因を探るのが難しい病気だそうです。国分先生は、解剖や臨床データを積み重ねて、ある臨床ポイントを発見するに至りました。それが「K点」という個所で、その箇所を含む筋肉群が発する痛みを「K点症候群」と名付けました。このK点は、漢方の或るツボと極めて近い箇所にあるのです。         以下次号(T生)