新現役ネットが継続して支援し、通算16回目(「結の会」と名前を変えて6回目)となる宮城県南三陸での活動報告です。
2011年3月11日の東日本大震災から8年8ヶ月を経過した泊浜の様子をお伝えします。
《日 程》 2019年11月17日(日)~18日(月)1泊2日
《参加者》 12名(11名 + 事務局1名)
《行 程》
1日目:東北新幹線「くりこま高原駅」集合→さんさん商店街、建設中の南三陸町震災復興祈念公園遠景視察→泊浜到着後、番屋訪問、クレーン視察、スーパー防潮堤建設現場→高倉荘懇親会
2日目:EVFどんぐりプロジェクトの植樹地視察・海産物問屋「三栄水産」にて買い物→伊豆沼野鳥観察→昼食(伊豆沼農場レストラン「くんぺる」)→「くりこま高原駅」解散
さんさん商店街から八幡川越しにみえる「旧南三陸防災センター」を含む一帯は、来月一部開園予定の「南三陸町震災復興祈念公園・中橋」(全体開園は令和2年秋の予定)の建設が進んでいました。上の写真が完成イメージ図です。
「祈りの丘」を中心に、旧南三陸防災センターのある「語り継ぎの広場」と「みらいの森」、復興後の市街地と震災復興祈念公園を結ぶ「中橋(なかばし)」、これらが整備されるとのことです。
泊浜漁港では、スーパー防潮堤の建設が進んでいました。鉄骨の高さは横にあるショベルカーが隠れるほどの高さです。
こちらは、同じ場所を陸側から撮ったものです。左端、ご参加の皆さんと一緒に写っている白い四角い建物は、新現役ネットの支援によって建てられた番屋です。
EVF(環境ベテランズファーム)のどんぐり植樹プロジェクト「ころころプロジェクト」の植樹地を視察しました。EVFは、新現役ネットから派生してできたNPO団体です。どんぐり植樹地へ続く道が、この秋の台風19号の影響で倒木のためふさがれている箇所があるとのことで、男性だけでの実施となりました。
「ころころプロジェクト」では、子供たちも参加し、南三陸のどんぐりを会員の自宅で苗木まで育て、この地で植樹、里山復活と防風林への成長を目指しています。今年からは地元泊浜地区のご協力を得ながら下草の除去作業も活動に組み込み、植樹した苗の育成管理について計画を立てています。
登米市にある伊豆沼と内沼には、この時期シベリアなど大陸から渡ってくるハクチョウやマガモなど多くの野鳥が見られました。写真には羽が灰色の子供のハクチョウも写っていますね。
あの日からまもなく9年、皆さまのご協力のお蔭で通算16回目の泊浜訪問も無事に終了できましたことに心から感謝申し上げます。
新現役ネット事務局