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「虫展」と考えるヒント

先日、六本木ミッドタウンの21_21DESIGN SIGHTで開催されている「虫展(デザインのお手本)」に行ってきた。特に虫が好きな方ではないが、最近ラジオ番組に出演されていた『バカの壁』で有名な養老孟司氏が監修するこのイベントについて、同氏が語っていたことが強く印象に残り行ってみたくなったのである。何が印象に残ったのか? それは、「自然界に直線というものはない。直線は、人が頭の中で想像し人工的に作ったもの。自然環境、生物のどの部分をとっても直線はない。しかしながら、我々は直線に囲まれて生活をしている。住む環境を考えた時、区画整理された住宅団地のようなところより、曲がりくねった里山の道沿いの家々の方に美しさを感じるのではないだろうか。」という趣旨の話である。 確かに、自身の体のどこにも直線はなく周辺の自然にもない。直線は、効率を求めて人が作り出したものなのだ。何億年もの間、さまざまな障害を乗り越え自然と共に生き抜いてきた虫たちの形態と色彩にも直線はない。そこにデザインのみならず、何か考えるヒントがありそうな気がしてならない。

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(事務局:TARO)