5月6日、友人と一緒に千葉県いすみ市の田植えイベントに参加した。お米を主食とする日本人として一度は田植えを経験しておきたいと思ったからだ。東京から特急で大原まで行き、そこでいすみ鉄道(単線)に乗り継いで現地に到着。静かな里山と田園が拡がり、おいしい空気、木々のにおい、小鳥や小動物そして地元の親切な人達と接して昔懐かしい感じだった。主催者は地元の農事組合法人でいすみ市がバックアップ。参加者は、子ども連れのファミリーや若者、シニアなど様々な世代の人達で100名近く集まっていた。いすみ市長や市議会関係者の挨拶のあといよいよ田植え開始。このイベントは地域おこしの一環で数年前から始まっており、リピーターの参加者も多いとのことだった。参加する前は、腰をかがめた状態の作業なので体力が続くのか心配したが、作業時間は1時間弱で体力的には問題なかった。それでは楽だったのかというとそんなことはなく、田んぼの泥が大変軟らかく、長靴を履いていたため足をあげるときに泥が重くのしかかりなかなか抜けず苦労した。裸足か足にフィットする地下足袋であれば問題なかったようだ。また、苗を2~3本づつ植えなければいけないという基本を知らず、最初は多めの数をジグザグに植えたため後で地元の人が手直しをしたらしい。すみませんでした。田植えが予定時間より早く終わったので近くの山に案内して貰いフキ(アキタブキ)や八朔(はっさく)を採らせてもらった。その後地元の人たちが用意してくれた昼食となったが、取れたての野菜で作った煮物などの料理が大変美味しかった。ご飯もいすみ米はもっちりとして美味しかった。無農薬・無化学肥料で作っているとのこと。あまり働かなかったのに美味しい食事をごちそうになり申し訳なかった。今日のイベントはここまでで次回は同じ田んぼの除草作業(5月末)。その後、稲刈り(9月初)、収穫祭(9月末)と続く。全部参加して自分たちの植えた苗がどのように育つのか(ちゃんと育つのか)見るつもりだ。帰り道、ついつい他の田んぼの苗の植えられ方に目が行ってしまうのであった。
(事務局:TARO)