冬晴れの1日「丸の内」を散策しました。ビジネスマンが行き交う街も土曜日は時間がゆっくり流れています。
その昔、江戸城の城内だったこの辺りは「安政の大地震」や明治の大火によって焼け野原になりましたが、それを買い取ったのが三菱財閥。
その後、大型ビルが次第に立ち並ぶようになります。当時のビルは新しい高層ビルにほとんどが生まれ替わっていますが、当時の面影を残したビルに新しく高層階を付加する「ファサード保存」といわれる建築を採用し、かっての姿を少しでも残そうとする試みも見られます。
それがまた丸の内界隈ビルの魅力にもなっています。その中から代表的なものをご紹介。
新東京ビル
昭和38年竣工、豪華な大理石の壁面、床、昭和30年代という古き良き時代のビル。
三菱一号館や日本工業倶楽部会館など、新・旧ビルをうまく組み合わせたビルのいくつか。
旧明治生命館
古典主義様式の傑作として高く評価され、日本の近代洋風建築の発展に寄与した代表的な建造物といわれています。
昭和20年からはGHQに接収されていました。当時利用していた応接室、食堂、などが土・日限定で見学することが出来ます。
現在でも1階は現役の保険会社の店舗として使用しています。
東京の中心地だけにいつもは大変な人込みでゆっくり見ることもない場所ですが、改めて一つ一つを見てゆくと日本の戦後から今に至る変遷がよく理解できました。
見学の後はちょっと豪華なランチをいただき、なごやかに懇談しながら今年の「東京散歩」を終了としました。
来年も元気に楽しい散策を継続したいと思います。
(事務局hana)