新現役ネットの正会員で、『珠玉の「一宮」謎解き紀行―全国津々浦々に鎮座する一〇三社を巡る―』の著者・齋藤茂樹さん。本を出す際には出版社を何社かまわったそうですね。
書き上げた原稿を持って出版社を7社まわりました。最初に自費出版を専門とする出版社に行きました。原稿を見せると「いいですね」と言ってくれるのですが、なかなか出版費用を言ってくれない。
ようやく3回目に担当者にお会いしたときに、いきなり1000部で430万円と言われ、NGのサインを出しました。その後、責任者から大幅値引きを提示されましたが、誠意が感じられず、結局お断りしました。
また、大手系列の出版社では、280万円程度と初期費用は高いけれど、1冊売れたときの戻りが定価の6割もあるので、売れる自信がある場合は良い選択だと思いました。ですが、そんなたくさんは売れないだろうとそこもやめて、新聞広告で見つけたT出版に足を運びました。
(齋藤茂樹さんプロフィール)
1946年東京都生まれ。自動車部品製造会社役員を退任後、「NPO法人 新現役ネット」の講座で古事記を学ぶ。それをきっかけに全国の一宮をめぐり、本を上梓。