新現役ネットの正会員で、『珠玉の「一宮」謎解き紀行―全国津々浦々に鎮座する一〇三社を巡る―』の著者・齋藤茂樹さんに本を作るきっかけについて伺いました。
一宮めぐりを始めて4年がたち、そろそろ終わりが見えてきた頃、家の中には神社に関する本や資料、写真などが膨大な量になっていました。
そこで整理をし始めたところ、家内から「本にしたらどうか」という提案があったのです。私自身、神社の本をたくさん読みましたが、御利益やパワースポットをテーマにした軽いタッチの本や専門家による難しい本はあっても、その中間的な、ギャップを埋めるような本が少ないことを残念に思っていました。
世の中でも、神社めぐりが盛んになっていましたし、日本全国にいる神社の愛好者や、これから一宮めぐりを始めようとする人に参考となるような本が作れたらと考えました。そうした思いから、自費出版ではありますが、自分の親戚や友人、知人に配るようなことはせず、きちんと出版流通にのせて販売できるものにしたい、と出版社探しを始めたのです。
写真は物部神社の神紋「日負鶴」
(齋藤茂樹さんプロフィール)
1946年東京都生まれ。自動車部品製造会社役員を退任後、「NPO法人 新現役ネット」の講座で古事記を学ぶ。それをきっかけに全国の一宮をめぐり、本を上梓。