新現役ネットの正会員で、『珠玉の「一宮」謎解き紀行―全国津々浦々に鎮座する一〇三社を巡る―』の著者・齋藤茂樹さん。一宮めぐりの旅は奥様との二人三脚だったようですね。
私が一宮めぐりをしたいと言ったら、家内も一緒に行くと言うのです。家内は旅行好きではありましたが、神社に興味があるというわけではなかったので、想定外の答えでした。ですが、結果としては、一緒に行って良かったと思います。
家内は写真を撮るのが趣味なので、本を作るときは、表紙を含めて全て彼女の写真を使うことができましたし、私一人だったら旅自体ももっと味気ないものになっていたように思います。例えば、一宮めぐりに行くときは、私が行き先を決めますが、その際、神社だけなく、家内が喜びそうな観光地や店、宿、食事処なども探して行程表を作ります。
神社以外のいろいろな楽しみを取り入れて1つの旅行がまとまっている、同じ物を見てもお互いに視点が違うので自分では気づかない発見がある、そういう感じでうまい具合に二人三脚できたのです。
(齋藤茂樹さんプロフィール)
1946年東京都生まれ。自動車部品製造会社役員を退任後、「NPO法人 新現役ネット」の講座で古事記を学ぶ。それをきっかけに全国の一宮をめぐり、本を上梓。