新現役ネットの正会員で、『珠玉の「一宮」謎解き紀行―全国津々浦々に鎮座する一〇三社を巡る―』の著者・齋藤茂樹さんに、一宮めぐりの魅力を伺いました。
最初はどうすればいいのかよくわからず、続けられるのかどうかも半信半疑。とりあえず、自宅のある埼玉県の一宮に御朱印帳を持って行き、次は、単身赴任をしていたことがある静岡県。そして、他の県へと、だんだん足を伸ばしていきました。
すると俄然一宮めぐりが楽しくなってきたのです。神社にはどこも由緒書きがありますが、自分の知識と照らし合わせた時、何か変だなと思うことがある。それで調べてみると、時代の変化によって神社の変遷が見えてくる。いろいろな説があり、どれが本当かわからないこともありますが、自分なりの仮説をたて、謎解きしていくことがおもしろく、のめり込んでいきました。
一宮めぐりは、日本全国をまわりますからお金も時間もかかります。ですが、絶えず自分の知的好奇心を満たしてくれるものがあったから、最後までやり遂げることができたのだと思います。
(齋藤茂樹さんプロフィール)
1946年東京都生まれ。自動車部品製造会社役員を退任後、「NPO法人 新現役ネット」の講座で古事記を学ぶ。それをきっかけに全国の一宮をめぐり、本を上梓。