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スーパー歌舞伎Ⅱ「新版オグリ」

新橋演舞場で上演中のスーパー歌舞伎Ⅱ、4代目市川猿之助さんのあっと驚く演出を楽しみに、11月最初の連休中にワクワクしながら行ってきました。

「新版オグリ」、想像を超える面白さでしたー!

映像やライトを駆使して舞台上に様々な仕掛けを作り、それを鏡に映して奥行もだす工夫。ガングロのギャルメイクをした傾城(けいせい)や、スーパーサイヤ人のような髪型の手下、歩きスマホの市井の人々、、登場人物も時空も過去と現在が入り混じります。

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「オグリ」は小栗判官の伝説をもとに、梅原猛さんが書かれた小説です。

平成3年の最初のスーパー歌舞伎では、梅原さんは舞台用に戯曲として書下ろされたそうです。2代目市川猿翁さん(当時は3代目猿之助)が主役のオグリ役とともに、台本、演出、美術監督を務められました。

今回のスーパー歌舞伎Ⅱ(セカンド)では、「オグリ」と「遊行上人」が、4代目猿之助さんと中村隼人さんの入れ替えダブルキャスト。わたしは猿之助さんがオグリ、中村隼人さんが遊行上人の回に行きました。お二人ともめちゃめちゃ格好良かったです。

あらすじ:武芸学問に秀でたイケメンのオグリ(小栗判官)は、照手姫と夫婦になることを誓うが、姫の政略結婚の相手によって亡き者にされてしまいます。閻魔大王の前にでたオグリは蘇りを訴えて地獄で大暴れ(舞台上に本物の水が大量に用意されていて、豪快な水しぶきがあがりました)。気づくと生きて娑婆に戻っていましたが、その姿はかつての美男とはほど遠い、病で朽ちゆく身体でした。オグリは、遊行上人の導きで曳き車に乗って熊野を目指すこととなります。その道中に再会する照出姫とオグリ、姫はオグリと気づかないまま曳き車を曳き、オグリのいたんだ身体を介抱します。

ようやく熊野にたどり着いたオグリは、遊行上人により健康な身体を取り戻し、地獄から生き返った稀有な存在として朝廷から取り立てられます。(目玉演出の左右両側からの馬に乗った宙づりは、オグリが元の姿に戻り、遊行上人と一緒に空を駆け巡るシーンででてきました。)

すっかり立派になったオグリは、国司として照手姫を迎えに行き、二人は幸せに暮らすのでした。

人は幸せになるために生まれてきたのです。心の求めるまま幸せに、、繰り返しこのメッセージが台詞の中に出てきました。

最後の幕では、照手姫に因み?光るリストバンドを付けて観客も一緒に手拍子したり踊るシーンがあり、わたしも売店で購入したスーパーリストバンドで手首を光らせ(手を照らし)、立ち上がってノリノリ参加。ちょっと若返ったかもー!

2020年は、スーパー歌舞伎Ⅱ「ヤマトタケル」が上演予定とのことで、今から楽しみにしています。

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開演時間の前に舞台上に展示してあった平成3年初演時の小栗判官と照手姫の衣裳

 

(事務局:ふな)