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夏本番の前に覚えておきたい!食中毒の病因物質

梅雨明けを待たずに、猛暑日となる日も増えてきました。

そこで気を付けたいの食中毒です。

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平成26年の東京都内での病因物質別食中毒発生状況を見てみると、以下のようになっています。

 

1.カンピロバクター(36件)

2.ノロウイルス(21件)

3.寄生虫(16件)

 

それぞれの病因物質についてみていきましょう。

 

・カンピロバクター

カンピロバクター食中毒の発生に多く関与しているのが鶏肉。カンピロバクターは、十分な加熱調理を行えば防ぐことができるのですが、近年発生件数が増加傾向にあります。菌を摂取してから発症までの期間が、1~7日と他の食中毒菌と比較して長いのが特徴。主な症状は、下痢、腹痛及び発熱。初期症状は、風邪と間違われることもあるようです。

 

・ノロウイルス

ノロウイルスによる感染性胃腸炎や食中毒は、特に冬季に流行しますが、一年を通して発生するため、もちろん夏も油断はできません。食品としては、生カキの関与が強く指摘されています。ウイルスは85~90度で90秒以上の加熱をすることで感染力を失います。発症までの時間は24〜48時間で、嘔吐や下痢、腹痛などを引き起こします。

 

・寄生虫

魚には、いろいろな種類の寄生虫がおり、特に、平成26年は、12件のアニキサスを原因とする食中毒が発生しました。食品としては、サバ、サンマ、イカなど。70度の加熱、または-20度で24時間以上の冷凍で死滅させることができます。食品を食べてから約2〜8時間後に腹痛や嘔吐などの症状がでます。

 

食中毒は一般的に、子供や高齢者、病中・病後などで免疫機能が低下している状態の方がかかりやすいとされます。

健康管理、食品管理をしっかりとして、食中毒にならないようにしたいですね。

 

(参考)

・みなと食品衛生だより

・東京都の食品衛生安全サイト「食品衛生の窓」