新現役!シニアわくわくブログ

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初詣数日本一!明治神宮参拝

大正9年11月1日(1920年)の御鎮座から数え、令和2年(2020年)の今年 鎮座百年の節目を迎える明治神宮は、明治天皇と昭憲皇太后をお祀りする神社です。

都心とは思えない鬱蒼と茂った森は、面積70万平方メートル、神宮御鎮座にあたり全国から献木されたおよそ10万本を植栽した人工林とのことで、百年の間に豊かな森に成長しています。

初詣の参拝者数で例年日本一を集める神社としても知られる明治神宮を、権禰宜の男成(おとこなり)さんにご案内いただきながら参拝し、新年を寿ぎました。明治神宮の年間参拝者数は1000万人におよび、今年もお正月の三が日で約300万人の方が参拝されたそうです。 

◆日程:令和2年1月16日(木曜) 

◆行程:明治神宮「原宿口」第一鳥居前集合 ⇒ 神職より案内を受けながら拝殿へ ⇒ 明治神宮・神道についてのDVDとお話 ⇒ 神楽殿にて昇殿参拝(祝詞奏上、大和舞、お神酒)⇒ 自由解散

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JR原宿駅の隣にある第一鳥居から進み、次の第二鳥居までの途中には、奉納された日本酒樽と仏ブルゴーニュのワイン樽が両側に並んでいました。明治天皇はワインがお好きでらしたとのことで、命日の11月3日には御祭神にワインも捧げるのだそうです。 

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献木された10万本の植樹や参道づくりのために全国から勤労奉仕の青年たちが集まったとのことで、パネルには都道府県別にその数が示されています。

他にも、この土地に適した木種の選定と綿密な植栽計画により現在の神宮の杜が形成されたことが分かるパネルなどがありました。

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昨年葺き替えたばかりの屋根は、美しい銅色。

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神楽殿でお祓いと御祈祷を受け、この1年も元気に過ごせますね。

ご参加の皆さま、ありがとうございました。

 

(事務局:ふな)

 

キネマスキーの<たかが映画、されど映画>(その19)-去年公開の映画たちにひとことー

昨今の日本の映画産業は好況のようでご同慶の至り。

さりながら、興行成績のベスト5はすべてアニメ映画で相変わらずお子様産業だ。

各地のシネコンもその上映作品の過半はアニメ、大人の映画小屋だった単館上映館も閉館の一途。

加えて、シネマフリックスとやらで巨匠の新作もネットで封切られる。

暗転と共に異世界に誘われる「お楽しみはこれからだ!」の世界はもう過去のものとなりつつある。老いたるシネフリークとしては淋しい限り。

さて、まもなくキネマ旬報の年間ベストテンが発表される。

昨年日本で公開された多くの映画たちの中の出色の2作品をご紹介しよう。 

先ずは大人たちの間の口コミで大ヒットした日本映画「新聞記者」

現在進行形の政治の汚れに真正面から挑んだ勇気溢れる政治サスペンスだ。多少ベタなところには目をつぶって、民主主義への冷笑に満ちた現代政治に一石を投じたその映画的勇猛さに拍手!

もう一本は、これも予想を裏切って思いがけない大ヒットとなったアメリカ映画「ジョーカー」

アメコミ古典「バットマン」の敵役ジョーカーを主役に据えた狂気の映画。

コミックの世界ではなく現実社会に身を置く一人の青年が、地獄のような孤独と極貧の中で人間性を崩壊されて極悪人に変貌していく。

主役を演じたホワキン・フェニックスはオスカー主演男優賞当確。

それにしても、かくも暗くて陰惨な映画が大ヒットする今の日本がいささか心配。

さて、余命短きわが映画人生で今年はどんな映画たちに逢えるか、楽しみにしたい。

 

<キネマスキーのプロフィール>

年齢・国籍不詳。「単館荒らしのキネマスキー」を自称し、余り世上に上らぬマイナーでおタクな映画世界の徘徊者。8年ほど前から、NPO法人新現役ネットの映画講座「シネマの迷宮」を主宰。

 

*新現役ネット映画サロン<シネマの迷宮 この映画知ってる?>

 日時:毎月第一土曜日 13:30~

 場所:NPO法人新現役ネット田町会議室(JR田町駅 三田口至近)

    お問い合わせ:03-5730-0161

東洋文庫の北斎展

世界にその名を知られる葛飾北斎:1760年(宝暦10)~1849年(嘉永2)は、江戸時代後期の化政文化を代表する人物です。

海外での絶大な評価をしめすものとして、米国「ライフ」誌が1998年に発表した「この1000年間に偉大な業績をあげた世界の人物100人」において、日本人でただ一人、葛飾北斎が選ばれました。

今年2020年に新デザインとなる日本国パスポートの図柄も「冨嶽三十六景」が採用されるなど、まさに日本を代表する芸術家です。

改号と引越しを繰り返し、その数、改号は約30回、引越しにいたっては93回と! 90年の生涯に数万点とも言われる膨大かつ多様な作品を残した天才画家の作品群から、東洋文庫の所蔵する選りすぐりの50点をスタッフの方より解説いただきながら鑑賞し、北斎の魅力再発見でした。

また、世界五大東洋学研究図書館の一つに数えられる東洋文庫の書庫を、今回特別に見学させていただきました。シューズカバーを付けてご案内いただいた書庫内には、国宝5点、重要文化財7点を含む、アジア全域の歴史と文化に関する約100万冊、目の前に並べられた銅版画やチベット仏教の経典など、貴重な書物の数々に圧倒されました。

◆見学日:令和2年1月9日木曜

◆案 内:東洋文庫 普及展示部 池山洋二氏、学芸員 岡崎礼奈氏

◆行 程:JR「駒込駅」集合・班分け⇒ 見学:蔵書書庫/モリソン書庫/北斎展 ⇒ 昼食「オリエント・カフェ」⇒ 食後希望者は引き続き北斎展鑑賞 ⇒ 流れ解散

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上の写真は、ミュージアム内の「モリソン書庫」と名付けられた巨大書棚です。まるでハリーポッターにでてくるようなクラシカルなこの書棚には、オーストラリア人冒険家ジョージ・アーネスト・モリソン博士によって収集された東アジアに関する欧文の書籍・絵画・冊子等が収められています。

東洋文庫の創設者 岩崎久彌氏が、1917年モリソン博士から約2万4千点を一括購入するにいたった経緯について、日本のために必要ならばと購入を決められたというお話など、非常に興味深かったです。 

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写真は北斎の描いた鳥瞰図です。飛行機もドローンも無い時代にどうやって描いたのか、、本当にスゴイですよね。

「葛飾北斎」と号するようになった1805年(文化2)は40代半ば、それまでに「北斎」と付いた雅号は「北斎辰政」1798年(寛政10)~、「画狂人北斎」1800年(寛政12)~、など。

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浮世絵版画の代表作「諸国瀧廻り」1832-33年頃

昼食は、東洋文庫併設の小岩井農場レストラン「オリエント・カフェ」で小岩井ビーフの美味しいハンバーグセットをいただき、食事後、ミュージアムに戻り引き続きじっくり鑑賞された方も。

帰りにすぐ近くの「特別名勝 六義園」に寄られた方は、正月花壇(御利益花壇)等、新年ならではの設えの大名庭園を楽しまれたご様子でした。

ご参加の皆さま、ありがとうございました。

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六義園の御利益花壇

写真手前 五輪の中、左下から左まわりに十両(ヤブコウジ)、一両(アリオドシ)、百両(カラタチバナ)、万両(マンリョウ)、千両(センリョウ)

 

(事務局:ふな)