新現役!シニアわくわくブログ

シニアに役立つ情報や新現役ネットの活動について発信していきます。

ジオ・セミナー

本年4月に実施の「第1回 ジオ・ツアー」では、日本地質学発祥の地と言われる埼玉県 長瀞を訪れました。地層や岩石から地球の歴史を読み解くことは悠久のロマンに溢れ、ご参加の皆さまに好評を博しました。年内に実施予定の第2回目では、ジオ(大地)への理解をより深く楽しんでいただくため、ツアーに先立ち、事前講座を開催しました。

 

■日 時:令和元年9月24日(火) 14:00~15:30

■場 所:新現役ネット田町会議室

■テーマ:悠久なる地球の歴史を知る!地層に刻まれた太古の痕跡

    「生痕化石から地球の歴史を読み解く」

■講 師:泉 賢太郎氏(千葉大学教育学部 特任助教)

 

「化石」と聞くと、恐竜やアンモナイトなどの「体化石(たいかせき)」を思い浮かべますが、泉先生のご専門は「生痕(せいこん)化石」です。

「生痕化石」とは、足跡、巣穴、這い跡、排泄物といったものが化石になったものを指し、そこから、生き物の生活様式や行動生態などを推測することができるのだそうです。(生)活の(痕)跡を残す化石、ということなんですね。たしかに、足跡がわかれば、どれくらいの歩幅でどのような歩き方だったのか、這い跡からは、例えば、ミミズのような生き物がどのような這い方をしていたか分かりますね。

わたしたち人類が誕生する前の時代の地球で、生物がどのような環境でどのように生きていたのか解明していくお話は、とても興味深いものでした。

そして、カンブリア紀以前は生物多様性が少なかったということをお聞きして、カンブリア紀の一体どんな環境が多様な生物を生むことになったのかにも興味が湧きました。

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泉 賢太郎さん 1987年 東京都ご出身

東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻博士課程修了。博士(理学)
国立環境研究所を経て、現在千葉大学教育学部理科教育講座特任助教
国士館大学理工学部非常勤講師、日本古生物学会化石友の会幹事、地球惑星科学NYS事務局代表幹事
日本地球惑星科学連合学生優秀発表賞、日本堆積学会最優秀講演賞、など受賞歴多数

ご専門は生痕化石に記録された古生態の研究。加えて、地層を用いた古環境の研究も行われています。

■著書:「生痕化石からわかる古生物のリアルな生きざま」(2017年 ベレ出版)

■監修:「世界の鉱物・岩石・化石・貝 大図鑑」(2019年 スタジオタッククリエイティブ)

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ポルトガルのアズレージョと呼ばれるタイルの絵柄には、恐竜の足跡化石が描かれた作品があるそうです。絵柄のメインではなく、人物の足元の崖部分に小さく描き込まれているとのことで、画家とその時代の人々の自然へのまなざしと古代への関心を感じます。

地質年代を考える時、〇〇万年前という単位に、とにかく古い時代、と一括りに捉えがちなのだけれど、「年前」を「円」に置き換えて考えると理解しやすい。5億4000万年前を5億4000万円と変換すると、わあー大金で想像つかないと思うけれど、2万年前を置き換えた2万円だと、ん、手が届くかな、近い、すなわち「最近のこと」と思える、というお話で地質年代が一気に身近に感じられました。

また、教鞭をとっておられる大学の学生さんから、作業などの際に「これの意味は、、」という質問を受けることがあり、応援部に所属されていたご自身の大学生のときは意味の有り無しに関わらず「やるもの」としていたことが、現在までの研究への取り組みや継続する精神につながっているように感じるとおっしゃられ、大いに示唆を受けました。

 

第2回ジオ・ツアーは、泉先生に同行いただき、千葉県房総半島でのフィールドワークを予定しています。

ご著書のなかで、マテ茶を愛飲されているとありましたので、飲むサラダといわれるマテ茶についても道中お聞きしたいです。

ツアーについては、日程を含め詳細が決まりましたら、HP、メルマガ等でご案内いたします。奮っての参加をお待ちしています。

 

(事務局:ふな)

 

続・世界の食めぐり 第2回「ロシア」

2015年10月から10回に渡り実施された人気企画『世界の食めぐり』の復活シリーズです。番外編の「ベトナムの夕べ」をはさみ第2回目となる今回は、「ロシア」を取りあげ開催しました。

■実施日:2019年9月18日(水曜)

■場所:ロシアレストラン「ペーチカ」

■集合:京王線「府中駅」改札

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ニーナさんとセルゲイさん  

今年5月にオープンしたばかりのお店は、シベリアカラマツの棚やテーブルに、ロシアの小物がセンスよく並べられ、明るくあたたかな雰囲気にあふれていました。定休日に特別にお店を開けていただき、オーナーで総合商社勤務の現役時代に旧ソビエトを含めロシア駐在のべ22年間のご経験をもつ前田奉司さんよりロシアについてのお話を伺いました。

お料理は来日20年のニーナさんとセルゲイさんご夫妻が腕をふるってくださり、デザート前には前田オーナーよりロシア民族音楽の歌声を披露いただきました。ギター演奏は極東ハバロフスクで演奏会をなさったこともある音喜多さんでした。

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ニシンの塩漬け、ボルシチスープ、焼きピロシキ、黒パン、壺焼きなど、どのお料理も心のこもった手作りです。写真には写っていませんが、ロシアの水餃子「ペリメニ」も絶品でしたね。デザートの焼き菓子は、ひとつひとつ「バラの花」をかたどったものでした。

ニーナさんのボルシチスープは、ポプラ社『NHK地球たべもの大百科13 ロシア編』や講談社『クッキングパパ』うえやまとち作にも紹介されています。

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写真右)前田オーナーとギター演奏は音喜多さん

前田奉司さんには、「鶴」「カチューシャ」などのロシアの歌を日本語とともに素晴らしいロシア語でご披露いただきました。「恋のバカンス」がロシアで大人気というお話も新鮮でした。

ペーチカ関係者皆さまの心からのご協力に感謝いたします。

■レストラン「ペーチカ」ホームページ⇒  http://bcj-ltd.com/pechka/

 

次回の世界の食めぐりは、「マレーシア」を予定しています。楽しみになさっていてください。

 

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乾杯したグルジアワイン

 

(事務局:ふな)

会報誌『らいん』vol.54できました!

新現役通信『らいん』を、9月24日に発行しました。

正会員の方へ郵送しましたので、お手元に届いているかご確認ください。

今回の表紙は、新現役ネット写真同好会に所属の野口サヨ子さんが撮影された「乗鞍高原の紅葉」です。

巻頭記事は、本年6月17日開催の「第53回新現役宣言フォーラム」にお迎えした木村太郎氏の講演「トランプの世界」と、木村氏と新現役ネット理事長 岡本行夫との対談を取り上げました。

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次回の新現役宣言フォーラムは関西です。

■第24回新現役宣言フォーラム in 関西

ゲストに藪中三十二氏をお迎えし「東アジア情勢と日本」と題し講演いただきます。

日時:11月26日火曜 18時15分(開場17時45分)

場所:綿業会館(大阪市中央区備後町2丁目5番8号)

参加費:正会員の方は無料、準会員/一般の方は1000円です。

 

詳細はこちら↓ ↓

https://www.shingeneki.com/common/details/forumevent/3034

 

※その他の記事は以下のとおりです。

■同好会の活動紹介

「ピアノクラブ」夏の納涼&演奏発表会

「三田俳句同好会」お仲間と月一回の句会を楽しむ

■2019年のイベント紹介

「いままで」と「これから」・・東京エリア・関西エリア・東海エリア

■Active Working Senior:小田淳さん「Roji」

■創業支援レポート「創業者交流会開催(8/31)」

■理事長コラム 岡本行夫「難しい隣人とのつきあい」

■社会貢献活動「SMBC日興証券」「日清食品ホールディングス」「新現役ネット」

 

新現役ネットの活動がよくわかる一冊となっています。

事務局には、最新号とともに、これまでに発行された『らいん』のバックナンバーも揃っています。

来局の際には、どうぞお手にとってご覧ください。

 

新現役ネット『らいん』編集部