新現役!シニアわくわくブログ

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湘南探訪「新春の開港の街・横浜散策」(2018/1/19)

横浜開港時(安政6年)に開かれた横浜道(よこはまみち)を歩き、開港時の歴史をひも解き、また樹木の解説も聞きながら、散策しました。

 

井伊直弼ゆかりの掃部山(かもんやま)公園では立派な銅像が横浜の街を見下ろしていました。梅の花もちらほら咲き始めています。

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掃部山の一角にある「横浜能楽堂」は加賀藩ゆかりの舞台。鏡板には加賀藩の家紋である梅の花があしらわれた松が描かれています。公演がなかったので2階の見所からゆっくり舞台を拝見しました。

伊勢山皇大神宮は横浜の総鎮守。創建150年となる2020年には伊勢神宮の社殿を拝受して新本殿がつくられることが決定しています。全員で今年一年の健康と安寧を祈りお参りをしました。

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大飲食店街というべき野毛をぬけると伊勢佐木町。そこには日本最初の近代水道記念碑が。日本最初の近代水道がイギリス人の指導で施設されたとのことです。

 

10名の小グループでの散策で、おしゃべりを楽しみながら和気藹々と半日ウォーキングを楽しみました。

(事務局hana)

 

東京散歩「大手町に残る歴史建築のビルを訪ねる」(2017/12/16)

冬晴れの1日「丸の内」を散策しました。ビジネスマンが行き交う街も土曜日は時間がゆっくり流れています。

その昔、江戸城の城内だったこの辺りは「安政の大地震」や明治の大火によって焼け野原になりましたが、それを買い取ったのが三菱財閥。

その後、大型ビルが次第に立ち並ぶようになります。当時のビルは新しい高層ビルにほとんどが生まれ替わっていますが、当時の面影を残したビルに新しく高層階を付加する「ファサード保存」といわれる建築を採用し、かっての姿を少しでも残そうとする試みも見られます。

それがまた丸の内界隈ビルの魅力にもなっています。その中から代表的なものをご紹介。

 新東京ビル

昭和38年竣工、豪華な大理石の壁面、床、昭和30年代という古き良き時代のビル。

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三菱一号館や日本工業倶楽部会館など、新・旧ビルをうまく組み合わせたビルのいくつか。

 

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旧明治生命館

古典主義様式の傑作として高く評価され、日本の近代洋風建築の発展に寄与した代表的な建造物といわれています。

昭和20年からはGHQに接収されていました。当時利用していた応接室、食堂、などが土・日限定で見学することが出来ます。

現在でも1階は現役の保険会社の店舗として使用しています。

 

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東京の中心地だけにいつもは大変な人込みでゆっくり見ることもない場所ですが、改めて一つ一つを見てゆくと日本の戦後から今に至る変遷がよく理解できました。

見学の後はちょっと豪華なランチをいただき、なごやかに懇談しながら今年の「東京散歩」を終了としました。

来年も元気に楽しい散策を継続したいと思います。

 

(事務局hana)

 

キネマスキーの<たかが映画 されど映画>(その8)  ―映画は人の心を狭くするー


私は映画は必ず独りで観る。
特に心を寄せる人とは一緒に観ない。
観終わって心震わせている時、「つまらなかったね。」の一言が
心を凍らせる。
つまらぬ映画に時間の浪費を嘆く時、目を潤ませて
「良かったね」と言われると、一瞬にして百年の恋も醒める。
「こいつ、馬鹿か」、「こいつの感性、下の下」と、口もききたくなくなる。
日頃は心広いつもりが、こと映画になると依怙地で狭量になる自分を知る。

20年ほど前、香港の鬼才ウォン・カーウァイの名作「ブエノス・アイレス」を
友人と一緒に観た折、観終わっての友人の一言、「ああ、気色悪い」。
それ以来、この友人とは一度も会っていない。

あの人格円満に見受けられた淀川長治さんの専門的な著作を読むと、
その厳しく鋭い映画眼と歯に衣を着せぬ毒舌的論風に、
淀川さんの別人格すら感じられる。
映画世界の淀川さんのプロとしての狭量ぶりに、
私自身を顧みて大いに納得する。
・・・映画は暗闇で独りで観るもの・・・


*キネマスキー
年齢・国籍不詳。「単館荒らしのキネマスキー」を自称し、余り世上に上らぬ
マイナーでオタクな映画世界の徘徊者。6年ほど前からNPO法人新現役ネッ
トの映画講座「シネマの迷宮」を主宰。
*映画サロン「シネマの迷宮 この映画知ってる?」
日時:毎月第一土曜日 13:30~
場所:NPO法人新現役ネット 田町会議室
お問い合わせ:03-5730-0161