新現役!シニアわくわくブログ

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「東方見聞録展」訪問記

先日、文京区本駒込にある東洋文庫ミュージアムで開催中の「東方見聞録展」を訪問した。マルコポーロというイタリアの商人が昔(13世紀末)、中国、中央アジアを旅行、滞在した体験談を記した本で、日本も黄金の国ジパングとして紹介されているといった程度の学生時代の知識しか持ち合わせていなかったが、世界一周したコロンブスも「東方見聞録」を所有していたとのことで、それと同じ印刷本(ベルギー、1485年出版)の他、イタリア語やフランス語などの印刷本が展示されている。当時のベストセラーであったということであろうが、多くの欧州国民がアジア地域に高い関心を持っていたこと(あるいは、当時、欧州域外に関する情報はあまりなかった)が想像され、面白かった。

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「東方見聞録」は、東洋文庫の中核をなす洋書・絵画資料のコレクションである  「モリソン文庫」の一部であり、他にも「アヘン戦争図」など貴重な歴史資料が多数展示・収容されている。東洋文庫では、他に、映画「アラビアのロレンス」の原作となった「知恵の七柱」(トーマス・エドワード・ロレンス著)やイギリスで出版された英語版の「明暗」(夏目漱石)なども展示されていて興味深かった。

   

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(事務局:TARO)

セミナー報告「劇的な精神分析入門」

先日、新現役ネット理事の残間里江子氏が代表を務めるクラブ・ウィルビー
主催の「willbeアカデミー2017」に参加した。場所は、東大学術記念館。
出席した講義は、精神科医で作詞家の北山修氏が講師の「劇的な精神分析入門」。
同氏は、ある世代以上はほとんどの人が知っている「帰って来たヨッパライ」
(1967年)で一躍有名になったザ・フォーク・クルセダーズのメンバーで
「戦争を知らない子供たち」や「あの素晴らしい愛をもう一度」などのヒット曲
の作詞家でもある。難しい講義テーマを、精神科医としてアカデミックに掘り下げ
ながら作詞家らしく言葉巧みに楽しく解きほぐしたユニークな講義であった。
 
例えば、“精神科医は、人生を演劇と見立てて、人生の台本を読み解くという
視点をもつ。その人生とは、幼い頃に特別な他者と形成した台本を相手役
を変えながら無意識に反復する“というもの。又、治療法として「筋(反復)の
三点観測」、即ち、過去、最近、今・ここ、で同じことを相手を変えながら行って
いないかを見る。そして「人格の三角形をなぞる」、即ち、人の心の構造は、
エス(衝動・本能)、超自我(良心・規律)、自我(エスと超自我のバランスを
取りながら現実的な対応・防御をする)から成っておりこれらを観察する、
といった説明が(正しく理解できているか自信はないが)面白かった。
 
興味深い具体例を交えた軽妙なトークで、学問+エンターテインメントとも
いえる新しいジャンルを初体験した一時であった。

TARO

セミナー報告「人口知能(AI)の現状と将来の動向」

 

開催日:8月24日(木)    於新現役ネット田町会議室

 

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経済産業省・商務情報政策局総務課長渡邊昇治氏をお呼びしてセミナーを開催した。

1、人口知能(AI:Artificial Intelligence)の分類と実例

2、人口知能のインパクト

3、IoTは日本でどうチャンスとできるか

 

これから導入・活用が見込まれるもの、反対に導入によってもたらされる問題点、そして世界視野で見たときの日本のビジネスチャンスとして捉えられるものは何か等、大変有意義なお話しを伺えた。

遠い将来の話ではなく、もう明日に迫っていることが理解できた。